日本エンジニアリング株式会社 様

現場に負荷をかけずに『e2-movE』を導入・効率アップ

2019年2月、建設コンサルタント業として初めて『e2-movE』を導入いただいた日本エンジニアリング株式会社様 (以下、NEK様)に、同システムを選んでいただいた理由や今後の展望についてうかがいました。

導入のポイント

カスタマイズへの柔軟性
 

操作性については要望を汲んだカスタマイズをしていただき、業務ごとのデータ表示・出力するときの手間を減らせることもできるようになりました。

入力には従来のシステムを
使えるように

使い慣れないシステムに刷新しストレスにならないよう従来のシステムを使えることが大切であり、スムーズに導入するため、新規のプログラムを作成しました。

ゼネコンの管理会計と
共通する部分の多さ

個別原価管理は建設業界でも同様に行われていることなので、e2-movEでも同様のことができるという確信がありました。

建設コンサル業に初導入 カスタマイズにも柔軟に対応

日本エンジニアリング株式会社
顧問・建設部門技術士
若菜 弘之 氏

担当者様のコメント

「ドリルダウン」など、操作性についてはかなりこちらの要望を
汲んだカスタマイズをしていただき、
格段に効率的に業務状況の照会ができるようになりました。
建設コンサルタントとは、道路、河川、港湾、ライフラインなどの社会インフラの建設・整備に関し、事業者の委託を受け技術的な調査、企画、立案を行う専門家集団のこと。NEK様は、主に国や自治体や道路管理会社をクライアントに、道路や橋梁、河川・港湾などの公共事業を手がけています。

NEK様が、建設コンサルタントに特有な案件ごとの個別原価管理と会計、双方の業務がスムーズに連携する新しいシステムの導入の検討を始めたのは2017年秋頃のことでした。NEK様が受注する業務は工期が数ヶ月程度のものから、長い場合、2年ほどのものまでに及び、その間継続して原価が発生します。最初に業務ごとの予算を立て、毎月の業務実績を入力することで原価を管理し、予定利益とのずれを管理していくそうです。

「これまで管理会計用のシステムを使っていたものの、古いものなので使い勝手が悪く、業務効率化の為にも新しいシステムが必要でした」と、情報システム管理室長である岡本聡氏は振り返ります。「一番困っていたのが、帳票出力の効率の悪さでした。従来のシステムでは、業務ごとのデータを表示・出力するときは、エクセルのアドインソフトを使い、一件ごとに検索しなければならず、複数出力する場合など非常に手間がかかったのです」

そこで白羽の矢が立ったのがe2-movEでした。
「e2-movEは建設コンサルタント業への導入実績はないとのことでしたが、我々の業界に置ける個別原価管理は建設業界でも同様に行われていることなので、e2-movEでも対応できるという確信がありました。カスタマイズへの柔軟性もある上に、そもそも三谷商事さんは会計システムにも強い。我々の求めに応じていただけるという期待もありました」(岡本氏)

運用継承されてきたデータをそのまま取り込む機能を追加

導入にあたり、新たに追加したりカスタマイズした機能があります。NEK様から「現状の運用をあまり変更せずスムーズに導入をしたい」とのご要望があったため、「工数データ取込」「経費データ取込」「外注費データ取込」という新規のプログラムを作成しました。従来のシステムでは、工数データはエクセルで、経費データ(交通費、交際費など)はサイボウズで管理していました。その運用方法はそのままに、入力したデータをe2-movEに直接取り込み、管理するという機能です。
「データを入力する技術部門の社員は、こうしたシステムを頻繁に使うわけではないので、使い慣れないシステムに刷新することがストレスになってしまう。それを避けるため、入力には従来のシステムを使えることが大切でした」と、建設部門の技術士でもある若菜氏は振り返ります。

これにより、現場の社員には大きな負荷をかけることなく新システムへの移行が実現し、一括または選択したデータを複数まとめて抽出と出力が可能になるなど、データを抽出することが飛躍的に向上し、会議資料の作成時間を大幅に短縮することができました。

さらに、営業部門と技術部門が進行している業務の原価状況を照会する際も、大幅に時間短縮ができたそうです。e2-movE導入前、取り込んだ原価データは、総務部による処理を経由しないと各部門からは確認できませんでした。この処理には営業日ベースで約10日かかります。つまり前月の実績は、翌月の中旬から下旬にならないと確認できなかったのです。しかしe2-movEにより、データ取り込みから3、4日後には確認できるようになりました。

導入から約半年を経た現在は、不具合を確認したり、整合性を取っている段階です。先述した通り、NEK 様の業務には複数年に渡るものも少なくないため、現段階ではe2-movE以前のシステムで管理しているデータも少なくありません。導入から1年を経過したところでシステムの機能性の検証が可能となり、さらに1年ほどすればようやく全ての業務データがe2-movEで入力・管理されるように なるでしょう。つまりe2-movEの真価が発揮できるのはそれ以降。
「ようやくスタートラインに立ったところです。今後さらに検証を重ね、自動仕訳など新たな機能の追加についてご相談したい」(鈴山氏)、「これからどんどん使い込んで、色々お願いしていくと思います」(岡本氏)とのこと。
三谷商事の柔軟な対応にも期待してくださっているそうです。


お客様よりひとこと


今後e2-movEを使い込んでいく中で、改めて要望も出てくるでしょう。
ご相談しながら、よりよりシステムに進化させていきたいと思います。

日本エンジニアリング株式会社
総務部長 鈴山 信彦 氏

お客様よりひとこと


e2-movEの建設コンサルタントへの導入はこれが初めてとのことですが、
ゼネコンの管理会計と共通する部分も多いので、三谷商事さんならお任せできると考えました。

日本エンジニアリング株式会社
情報システム管理室長 岡本 聡 氏

担当営業マンよりひとこと


NEK様からお声がけいただいた際は驚きました。
正直に「コンサルの導入実績はまだない」とお伝えしましたが、
よくよく伺えば、用語が多少異なるものの共通項も多い。
「一緒に勉強していきましょう」と言っていただき
導入が決まって以来、二人三脚でブラッシュアップを進めています。

営業担当
情報システム事業部 東京支店
乙坂 俊文

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